ピアノ編曲

2015年5月23日 (土)

ピアノ編曲 悲しい気持ち 桑田佳祐

桑田佳祐作詞・作曲 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)

女々しい男の気持ちを豪華なサウンドで威勢良く歌い上げるこの曲は、
桑田佳祐がソロ名義で初めての作品で、1987年に発売されたとのことである。
あるきっかけでこの曲を知ったとき、そのメロディーとハーモニー、
そして個性的なアレンジが気に入り、ピアノ編曲できないものかと考えるようになった。
今まで取り組んでいた曲と異なり、
(メロディーそのものはもの悲しいのだが)リズムが激しく、
ピアノソロにどう移し替えるか、楽しく悩んだ。



   この歌のオリジナル盤全体が聴ける音源はYouYube等にない。
   一部を紹介する方法もあるが、原曲をどのようにピアノに編曲したのかを知るには全曲を参照したい。
   そこで音質を大幅に落としたMP3でここに紹介することにした。
   昔田舎で聴いたAMラジオの深夜放送での音のようだ。

このような曲での困難さは次のようなものだ。
1.裏拍強調の扱い
 
ジャズやロックで聴かれる裏拍(2拍目、4拍目...)を強調するリズムは、
通常音程があいまいなドラム音やパーカッションで強調される。
 ところがこれを音程がはっきりしたピアノ音でやろうとするとどうも様にならない。
 ピアノソロでやるならストライド奏法で
、2拍目、4拍目の和音を強調する方法があるのだろうが、
 とうも恰好がつかないため、ここでは断念している。
 従って原曲のリズミックなイメージが抒情的なイメージに転換してしまっている感がある。

2.高音の弦の持続音
 以前にも述べたが、この曲ではこのような持続音が効果的に使われているが、
 ピアノの高音はすぐに減衰してしまうためうまく真似できない。
 ピアノで持続音を聴かせるには中、低音で行う。
 歌が始まってから8小節目で、原曲にある弦の高音持続音をピアノの低音に変換してみた。
 原曲のような切なさのかわりに、開き直ったような迫力が出てきたように感じる。
 古い型のスタインウエイの低音のジーンとくる音が心地よい。

3.歌の装飾音
 桑田はこの曲の歌声でかなり巧みな装飾音をつけている。
 しかしこれをそのままピアノの単音にすると今一つの響きになる。
 ここではカントリー音楽でよく使われる、装飾音の頭の音にその4度上の音を
 同時に加えて鳴らす方法を使っている。
 この方法は西部劇の音楽によく出てきそうなフレーズでよく使われ、
 Floyd Cramer は過剰と思えるほどこのフレーズを多用して曲を作ったりしていたが、
 ピアノでのこの響きは間違いなく心地よい。
 メジャー9thコードの響きに並んで、ついつい使いたくなる響きでもある。

迫力ある低音の響き、少々ひきつったような不協和音、カントリー風の装飾音、などが今まで扱った編曲とはちょっと異なる新たな取り組みとなったと思う。


悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
桑田佳祐作詞・作曲
ピアノ編曲:真



音声ファイル(wav)はこちら


   作成はMIDIによる。
   ピアノ音源:Galaxy Steinway Vintage D

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