東日本大震災

2011年4月11日 (月)

東日本大震災からの教訓1 進歩なくして

東日本大震災から1カ月がたった。
第2次世界大戦や広島・長崎の被爆を経験された方々は、
恐らくこれ以上の悲劇を見てきたのではないかと思われるが、
少なくとも私にとっては、今回の東日本大震災において、
今までの人生において最大の悲劇に直面した思いがする。

東京電力管内にあり、何度かの停電を経験したり、
微量ではあるが放射能物質や放射線がおよぶ地域であったことを除いて、
直接の被害を受けていない私は、大方の方々と同じように、
自分は何ができるか、何をすべきかということを考えざるを得ない。
そして私は、被災者の真の気持ちを理解したり、
ましてや亡くなられた方々の無念の気持ちを慮ることなど、
到底できそうにない。
しかし、この悲惨な現実について思いを巡らす中で、
なぜか私は、昔読んだある本の一節を思い出し、
それしか納得する道はないのではないかと思うようになった。

吉田満 著 「鎮魂戦艦大和(上)」 (講談社文庫) 臼淵大尉の場合-進歩への願い
において、
「戦艦大和が燃料片道の沖縄突入作戦に出動を決定したとき、
青年士官の間に特攻死の意義付けをめぐってはげしい論争が引き起こされた」
中で、「出動以来の死生論議の混迷を断ち切った」臼淵大尉の言葉として、
次のように記されている。

「進歩のないものは決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。
日本は進歩といふことを軽んじすぎた。
私的な潔癖や徳義にこだはって、真の進歩を忘れてゐた。
敗れて目覚める。それ以外にどうして日本が救われるか。
今目覚めずしていつ救われるか。
おれたちはその先導となるのだ、日本の新生にさきがけて散る。
まさに本望ぢゃないか」

吉田満さんは、この文庫本の序として次のようにも書いている。

「「戦争の悲劇」を超えるとは、どのような行為を指すのか。
彼らの短い人生は、そのことを問いつづけているはずである。」

戦争という、人の愚かしい行為による悲劇と、
今回の天災とを単純に重ねることには無理があるが、
救いようのない、無益な死に直面してまでも、
その死に意義を持たせたいと願う人間の性に感銘を受けると同時に、
その意義として他を黙らせる力のあるものは、
人類の進歩のためになりうるという1点である。
無念の死、取り返しのつかない現実から、何か意義を見出し、
前向きな何かを心に抱きたい、という心理としては普遍性がある言葉だ。
亡くなった方々の願いだけでなく、むしろ生き残った我々の側に突き付けられた、
無念の犠牲を無にしない思想として、私は受け止めたい。

ここで改めて自分に何ができるだろうと考えたとき、
被災された方々への物質的、精神的支援が必要なことは言うまでもないが、
この悲劇から何を学ぶか、どう人間として進歩するか、
どのような思考基盤、行動規範を再構築していくか、がきわめて重要であって、
それ無しに、亡くなられた方々の犠牲は報われないと思う。

以上のようなことから、私はこのBlogにおいて、
自分なりにこの悲劇から得られる教訓について考えてみたいと思う。

2011年3月26日 (土)

東日本大震災を受けて

東日本大震災でお亡くなりになった方々に哀悼の意を捧げますとともに、
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

私の居る地域は今回は直接の被害はなかったのですが、
東京電力管内にあり、また放射線被害もゼロではなく、
準被災地にいる感覚です。
海岸線から2kmの平地におり、要介護の母を近くに住まわせているため、
津波の恐怖だけでなく、停電をはじめライフラインが断たれることの深刻さが身にしみます。
おまけに親戚関係に東京電力関係者がいるため、
心中とても複雑です。
一市民として、また工学をかじった一技術者として、
日々いろいろな思いがこみ上げます。

この未曽有の悲劇を受け、今思うのは、
急性期にある被災地の方々の力になることはもちろんですが、
生き残った者として、悲しいことではありますが、この悲劇を無駄にしないこと、
何かそこから普遍的な教訓を人類の知恵として得て、引き継ぎたい、と強く願います。
それと、家も家族も職場も失った方々には酷かもしれませんが、
こんな時こそ、何か心の救いを見出し、前向きに生きるようにしたい、
萎むのでなくて、前向きに頭を使いたい、と思います。


先日天地真理ファンクラブから会員証とサイン入り色紙が送られてきました。
こんな時にこんなことをと思われる方もいるかもしれませんが、
私はそれを実際に受けてみて、
ファンクラブが実質的な活動を開始ししたという事実が示されたことから、
理屈抜きで、目に見えない希望のような感覚が湧き出ました。
どんな小さなことでも、それが前向きな何かであれば、
人の心は良い方へ動き出すと信じたいと思います。

本Blogはそこまでの力なないと思いますが、
少なくともここでやめてしまうのでなく、
むしろ天地真理さんの歌の力を借りて、
ここから前向きにさらに盛り上げていくことが、
ここで今、私にできることだと思います。

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