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2013年12月17日 (火)

クリスマスソング ああベツレヘムよ

私はキリスト教徒ではないが、
クリスマスに関連した讃美歌にはなぜか惹かれるものがある。
歌詞にはほとんど無頓着で、読んでも意味がわからないことも多いが、
その響きには抗しがたい魅力を感じる。
バロック的響きのせいだろうか。

昨年の「牧人ひつじを」をピアノ編曲したものが我ながら気に入ったものだから、
今年もということで、讃美歌115番「ああベツレヘムよ」をピアノ編曲してみた。

旋律の優美さもさることながら、
和声的にはディミニッシュコードが使われているなど結構難しく、
また半音階進行や、対位法的対旋律が使えてなかなか面白いと思う。
2回繰り返したが、1番と2番では中間部と結びの部分に少し変化を加えてある。

いろいろ勉強して和声にも時間を費やしたが、
何といってもピアノの響きの調整にかなりの労力をつぎ込んだ。
音響設定は「牧人ひつじを」と同じく EW Hall Church という教会的響きを選択したが、
ピアノの場合、和声の中の、また時間的前後の、
1つ1つの音の強弱の設定を変えることで聴いた印象が大きく変わる。
以前にも触れたが、これは実に驚くほどだ。

昔読んだHorowitzの演奏(とくにスカルラッティなどの簡素な曲において)に関する解説で、
「磨かれた音」という記述があった。
その当時は、「音を磨く」とはどういうことなのか、
今ひとつピンとこなかったのだが、
今は、それはどういうことなのか、少しは分かるような気がする。




以下はMIDIで作成したものである。

「ああベツレヘムよ」 ピアノ編曲:真
音源:EASTWEST QuantumLeap Pianos   Steinway D


「ああベツレヘムよ」楽譜

 
「ああベツレヘムよ」 ピアノ編曲:真 WAV版


昨年アップしたものも再アップしておく。

「牧人ひつじを」 
ピアノ編曲:真
音源:EASTWEST QuantumLeap Pianos   Steinway D




「牧人ひつじを」 ピアノ編曲:真 WAV版


オルゴール版も再アップしておく

→ Christmas Songs by Music Box 再生リスト
    「ミッキーとうたおう クリスマスソングブック」より
      出版:ヤマハミュージックメディア
      オルゴールのVSTi音源:Old Music Box 

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音楽」カテゴリの記事

コメント

Shin-san,

It has been far too long since I visited your excellent blog site. I hope this note finds you well.

Do you remember the blog post that you wrote in 2011, which started our correspondence?
http://shinmm.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-a73c.html

I do, and in a recent blog post of my own, I refer to it prominently
http://mlliu2006.blogspot.com/2014/08/nobus-chopin-piano-concerto-no-1.html

I thought I would like you to know, and I hope your love for the music of Tsujii-san has not diminished.

Warmest regards,
M. L. Liu

Liu-san,

Thank you for encouraging me.
It’s very delightful to read your personal experience to be “gripped” on your blog site.
It overlaps my experience.
I feel impressive to know that you were gripped through “sound” first before you know his background or appearance.

By the way, I’m suspending update of this blog, mainly because I’m addressing a little complicated topic for a pastime related to music and sound.
It is so special and personal that I can’t imagine people at large would be interested in it.
Actually, I have some points about Tsujii-san that I’d like to unbosom.
I’m afraid it will be after my escape from the quagmire.

sincerely,
Shin

初めまして!真理さん繫がりでたどり着きました。

以前から倍音にすごく興味があって、楽しく読ませて頂きました。

さて、真理ちゃんを始め、僕の好きなシンガーはみんな共通の声の共鳴があるように昔から

感じております。詳しく説明出来ないのが悔しいのですが、

もしかして中音域の倍音が豊かに出ているのでしょうか?

ナット・キング・コールにサムクック、女性で言えばカーペンターズのカレンや真理さん。

海の近くに住んでいるせいでしょうか、この人達の声には海の音に近い印象を受けます。

サムに関しては恐ろしい高音を出しても、ロックシンガーのようなやかましさを感じず、

そのまま太い高音が出てるんです。このシンガー達に倍音の共通点とかあるのでしょうか?

そういうことを知りたいなと昔から思いつつ、現在に至ります。


かれんさん
コメントをいただきありがとうございます。
HNからしてカーペンターズのファンでもあるとお見受けいたします。
私もカーペンターズの歌声は気に入っていました。
いつか「青春の輝き」をピアノ編曲で取り上げてみたいと思っているのですが。

ご指摘のように、挙げられた歌手の方々はいずれも倍音が豊かであると思われます。
男声のほうは「かすれ音」も入っているようですが。
倍音が豊かだとなぜ心地よく感じるのかは、感性の問題なのでピタッと説明するのは難しいですが、
倍音が多いと、一つの音程の声が和音のように響くので、
それが心地よさと関係していると思われます。
調子の良いハーモニーは単音だけより心地よいですから。
でも単一周波数の純音(オカリナの音のような)も心地よいですから
一概にどちらがいいとは言い切れないところがあります。
金属的なものより木質的なものに惹かれる感性をお持ちである、ということなのかもしれません。
「海の音に近い」と形容されましたが、確かに響く母体の大きさも感じられます。
弦楽器やオルゴールなど、木の共鳴体がないと実に「か細い」音ですよね。
何を心地よく感じるかは幼いころからの音環境なども関係していると思われますが、
倍音というものが、どことなく温かみや厚み、親密なつながり、などを連想させると言ったら
ちょっと大げさでしょうか。

真様 返信ありがとうございます!

以前ロスのスタジオミュージシャンのコーラス隊を聞いたことがあるのですが、

3声とは思えないふくよかな響きでびっくりした事があります。

確かに日本人とは体の作りや声量も圧倒的に違うのですが、

バンド(電気楽器)に負けないその太さは・・・

もはや倍音というより体の問題なのかもしれません。

カレンを失ってからずいぶん待った感じもありましたが、

やっとRumerというシンガーが現れました!

声といい曲調といい、あの良きアメリカの時代の空気が一気に広がります。

特に【Slow】という曲の美しさは別格です。

また覗きに来ます!ありがとうございました!!

かれんさん
「カレンを失ってからずいぶん待った」
そのお気持ちわかりますね。
私もHorowitz亡き後、その片鱗を感じさせるピアニストをいろいろ探しては落胆を繰り返したことを思い出します。
Rumerというシンガーを見つけられたとのこと、
それに「良きアメリカの時代の空気」を感じられたとのこと。
聴いてみましたが私にもわかる気がします。
歌の場合、曲調や歌い方だけでなく声質も絡んできますから
特別な嗜好に合致したものを見出すのはピアノ以上に難しい気がします。
Rumerさんは下済みが長かったとはいえ、まだ若いですから当分楽しめそうですね。

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