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2012年9月

2012年9月21日 (金)

SWEET MEMORIES

松田聖子さんが歌った SWEET MEMORIES のピアノアレンジを
夏休み企画として始めたが、何のことはない。
秋になってしまった。

社会人になりたての頃、ある友人が、
音楽雑誌「ショパン」にあった、ピアノ連弾用にアレンジしたこの曲を弾いたことがあり、
その響きがとても心地よく聴こえたことが頭に残っていた。
この曲は、YouTubeでも多くのピアノカバーがあり、
前回紹介した Beegie Adair さんもトリオで弾いている。
またヴォーカル版でも、その伴奏にピアノが使われることが多い。
松田聖子さん自身も、羽田健太郎さんのピアノ単独伴奏で歌っているものもある。
歌謡曲の中で、ピアノで弾いてみたくなる曲の筆頭として数えられる1曲ではないだろうか。
その魅力とは、メロディーラインと、その背後に流れるコード進行の心地よさにあると思う。
というわけで、この曲をピアノ連弾用にアレンジすることにした。
連弾にすると、厚みのある伴奏をつけられることと、
メロディーの背後に少々凝った装飾的フレーズがつけられるというメリットがある。
何故かこの曲は、そのようなことがしたくなるようだ。

この曲は、例のフレーズが3回出てくる。
当初は、そのたびにメロディーラインをいじって、凝ったことをやろうかと考えていた。
しかしいろいろやっていくうちに、メロディーラインはあまりいじらずに、
響きの味わいを主眼にまとめる方に落ち着いた。
アレンジに当たっては、例によって原曲でのアレンジや、
その他多くのアレンジ例を参考にさせてもらった。
自分で捻出したものもあるが。

この曲の歌詞は、過去の想い出、とりわけ過去の恋愛の情感が、
あるきっかけで思い出されていく様を表現している。
そしてかなり微妙な内容が英語で挟まれてもいる。
それをそのままの形で受けとめ、
この歌を楽しんでおられる方も多いと思う。
しかし、この歌詞は一つの具体例、あるいは隠喩としてみなし、
過去の記憶をたどること、
あるいは将来の時点に立ってみて、今を、あるいはこれからをどう振り返るか、
というような味わい方をしてみるのも悪くないと思っている。

そしてこれは、このアレンジがほぼできてから思いついたことなのだが、
この曲のメロディー、そしてその響きに乗って、
  1.物心ついてから少年少女期までの、おぼろげながら、かけがえのない思い出、
    (歌詞1番の前半部分)
  2.勢いがあり、まっすぐな青年期の思い出、(歌詞1番の後半部分)
  3.いろいろなことが起こり、一筋縄ではいかない、
    しかしいろいろな協力も得ながら経ていく壮年期、(歌詞2番)
  4.そしてしっとりと落ち着いて、味わい深く振り返る熟年期、
    (歌詞2番に続く間奏部分以降)
という想定で、それぞれの時期に何があったか、何があるか、どう感じるか、
に思いを巡らせていると、
ピアノの響きにつられて、実にしみじみとした気持ちになってしまった。
歌詞を取り去った音楽が、
元の歌詞からの印象を何らかの形で温めつつも、
その直接的な意味からは解放されて、
純粋な音の響きから受ける印象と相互作用することにより
想いがひろがっていくように思われる。

SWEET MEMORIES - Piano
作詞:松本隆、作曲・編曲:大村雅朗、歌:松田聖子
ピアノアレンジ:真



SWEET MEMORIES - Piano wavファイル

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