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2011年3月27日 (日)

天地真理20 証①音色美 「好きだから」-15(周波数成分6 真理倍音Ⅱ)

天地真理さんの音色美は、真理倍音Ⅰ(U4kO6k倍音)だけではない。
「好きだから」の中で、あまり大きく声を出していない
”あのひとがーとってもすきだからー”
の部分の調波構造(周波数成分)を見ていただきたい。

Voiceprint_anohitoga

”がー”、”らー”の部分を見ると、
音程が低いので、基本周波数が低く、
その整数倍の倍音が、”およめにー”の部分に比べて間隔が詰まって見える。
そして、基本周波数から4kHzまでの間におよそ12種類の倍音が出ている。
これは真理倍音Ⅰ(U4kO6k倍音)から、6kHz以上の成分を除いたものであるのだが、
音程がそれほど高くないところで出るため、4kHz未満に非常に多くの倍音が重なり合う。
地声歌手や、基本周波数が1オクターブ低い歌手ならこれもありうるが、
裏声(ファルセット)でこのように多くの倍音が4kHzまでの間に並ぶのは、
私は驚異だと思う。

そして、私が天地真理さんの歌を聴いていてしばしば、
いわゆるアイドル歌手というレッテルにはおよそ似つかわしくない声を出していると感じる時は、
この基本周波数から4kHzまでの間に多くの倍音が並んでいる時であることに気付いた。
どこか厚みがあって、奥行き感がある声である。

これは、一番低い基本周波数と、その上の多くの倍音が重なって出ることにより、
ピアノに例えれば、オクターブ(ドと一つ上のドを同時に弾く)で旋律を出し、
高音部では和音を鳴らすことに相当することから得られる効果である。
より正確に言うと、基本周波数を”ド”とするならば、
基本周波数と第2倍音はオクターブ(ドと一つ上のド)の関係にあり、
第3~第6倍音が出そろうと、ソ、ド、ミ、ソ、の和声が加わることになり、
さらに第7倍音以上が出そろうと、ピアノの鍵盤では表せない(12音階では表せない)
音が混じってくることになる。

私が地声歌手で心地よいと感じる音色を持つ、
今陽子さん芹洋子さんの調波構造が、これに類似している。

  奇しくも今陽子さんと芹洋子さんは、天地真理さんと同じ1951年生まれである。
  お二人とも未だに現役で歌っておられるようだ。
  うらやましい限りだが、裏返せば、
  ファルセットで、地声のこの方々のような種類の声を出せたこと自体が驚異であり、
  またそれがゆえに、この奇跡のファルセットを、
  年齢を重ねても維持していくことに困難さがあったとしても不思議ではないと私は思う。

私はこの調波構造を「真理倍音Ⅱ(O10oU4k倍音)」と名付けたい。
O10oU4kとは、Over 10 overtone Under 4 kHz というつもりである。

サイレンのように響きすぎない、やわらかい音の条件である4kHz未満に
10種類以上の倍音が重なり合って
厚み、奥行きを感じさせる真理倍音Ⅱ(O10oU4k倍音)が
天地真理さんの歌の音色美のもう一つの核となる要素だと考える。

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